前回「そばにいるだけでいい」とブログで紹介しました。
そう思っても、やっぱりママは思うのです。
「それでも、何かしてあげたい」と。
私たち親が子どもにできること。
それは、**「喜びを教えてあげること」**かもしれません。
喜びは、人と人とをつなぐ大切な感情。
その小さな芽を育てることが、
やがて社会の中で力強く生きていくための土台になるのだと、子育て本から学びました。
子どもが「喜び」を知るということ
子どもは、喜びを通して「人と関わることの意味」を学びます。
おいしいご飯を食べたとき、
ほめられてうれしかったとき、
誰かと笑い合えたとき。
その「うれしい」「たのしい」という感情が、
人と一緒にいることのよさを自然と教えてくれる。
小さな喜びをたくさん体験した子は、
「またこの人と関わりたい」と思うようになっていきます。
喜びは“人間らしさ”を育てる
人と喜びを共有できる子どもは、
相手の悲しみにも気づけるようになります。
「人の気持ちがわかる」ことは、
決して特別な才能ではなく、
日常の中で少しずつ育つ“心の力”です。
たとえば、お友だちが泣いていたら
「大丈夫?」と声をかける、
一緒に悲しんでくれる。
その背景には、**「誰かと喜び合えた経験」**があるからなのだと私は思います。
いじめと向き合う視点から見えてくるもの
最近では、「いじめ」の問題にも心が痛みます。
でも私は、「いじめっ子=悪」と決めつけたくありません。
いじめる子もまた、**“悲しみを分かち合う力”**が育っていない子なのかもしれない。
だからこそ、怒るだけでなく、
その子の心にも目を向けて、**「あなたのことも大切に思ってるよ」**と伝えることが必要だと思っています。
子どもをぎゅっと抱きしめてあげる。
そのぬくもりが、どこかで「人と関わることは温かい」と思えるきっかけになるかもしれません。
ママができる、ささやかな“してあげられること”
「特別なこと」をしなくてもいい。
・一緒にお菓子を作る
・折り紙で遊ぶ
・本を一緒に読む
・「すごいね」「がんばったね」と言葉をかける
そんな日常の小さな関わりが、
子どもの「喜び」を育ててくれる。
そしてその喜びが、“やさしさ”や“社会性”の芽になっていく。
ママのしてあげたい気持ちは、
ちゃんと子どもの中で形になって、育っていきます。
終わりに
子育てに迷う日もあります。
「これでいいのかな?」と不安になる日もあります。
でも、子どもがうれしそうに笑う瞬間があれば、
きっとそれがママが“してあげられたこと”の証です。
あなたの子育ては、誰かの真似じゃなくていい。
その子の笑顔が増えていくなら、それがいちばんの正解。
どうか今日も、自分自身を抱きしめるように、
あなたのしてあげたい気持ちを信じてくださいね。

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