子どもたちが小学校に上がるまで、毎晩の寝かしつけの時間は、絵本の読み聞かせでした。
「今日はどの本にするー?」「これ読んでー!」と絵本を持ってきて、
「またこれ?」と思いながらも繰り返し読む毎日。
気づけば家の本棚には、100冊以上の絵本たちが並ぶようになりました。
今回は、そんなわが家の読み聞かせ体験を通して感じたこと、
そして、絵本の持つ力・忙しい日々の中での読み聞かせのコツなどをお話ししたいと思います。

「毎晩の絵本タイム」が習慣になったわが家
実は赤ちゃんの頃から寝る時間が遅かったんです。ママと一緒に寝ないとダメで、家事が遅くなると終わるまで待ってることも。生活リズムを整えないといけないと思い、まずは睡眠時間を規則的にしようと考えました。口で言っても未満児には分からないので、絵本を読んだら寝る時間というリズムを作ることにしたのがきっかけです!
最初は1冊だったのが、2冊、3冊と増えていき、
そのうち子どものお気に入りができて「この本がいい!」とリクエストされるように。
「またこれか〜」と思いながら読む日もありましたが、
同じ本を繰り返すことには、大切な意味があることを後に知りました。
繰り返し読むことで育つ「感情」と「言葉」
繰り返し読むことで、子どもは物語の中に安心感を見出します。
知っている展開だからこそ、感情移入が深まり、細かい表情や言葉の意味にも気づくようになる。
お気に入りの絵本は、まるで子どもたちの「心の栄養」でした。
大人になった今でも、「あの本、覚えてる?」と笑いながら話せる、
心に残る大切な思い出になっています。
絵本の読み聞かせがもたらすメリット
読み聞かせには、たくさんの良いことがあります。
- 語彙力・表現力が自然に育つ
- 共感する力、優しい心が育つ
- 集中力がつく
- 親子の絆が深まるリラックスタイム
そして何より、「ママと一緒に過ごす大切な時間」が、
子どもの安心感や自己肯定感に繋がっていくのです。
読み聞かせのコツ
私が子どもたちに読んでいた時に意識をしていたコツ?をご紹介します。
- その時間は子どもに集中
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私は基本的に寝かしつけのタイミングで読みことが多かったのですが、日中に読み聞かせをすることももちろんありました。日中は家事があったり、ママの時間を作ることもままならないので読み聞かせの時間を作ることも大変な方もいるかと思います。
ただ、5分でも短い時間で大丈夫!その時間は子どもに集中して、どんな顔をしてどんな反応しているかな?なんてゆったりした気持ちで読んであげるのがいいと思います。 - 子どもの想像力を崩さない、読み方のコツ
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読んでいるとストーリーをわかりやすく伝えるために、声色を変えたり抑揚をつけたりすることがあります。決して悪いことではないのですが、過度にしてしまうと子どもの中の物語や登場人物のイメージが、読み手の声色や読み方によって固定されてしまうかもしれないんです。
子どもは、目で絵を見て、耳でお話を聞きながら、さまざまな物語の世界を思い描いています。せっかく膨らんだ子どものファンタジーを壊しすぎないように、感情を込めすぎたり、声色を変えすぎたりせずなるべくシンプルに読むようにしてました。
- タイトルのあとに作者や絵の著者も読みあげる
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子どもの支援センターで読み聞かせをしてくださる先生が著者まで読んでいたので気になったいたのです。先生によると「誰がこの絵本をつくったのか」も含めて、また作者への尊敬の気持ちも込めていたのと、別の絵本を読み聞かせたときに「同じ人だ!」と気づくことがあるんです。
子どもは漢字が読めないので耳で記憶していたんですね。大人の私も気づくことや感じることがあるのです。同じ絵の著者でもストーリーによっては見え方が全然違くなることもあります。
ニュースで『ぐりとぐら』の中川李枝子さんがお亡くなりになったと報道がありました。子どもも名前を聞いてハッと気づくことがあったようです。
とてもとても大好きな絵本でした。心が温まる絵本をありがとうございました。
忙しいママへ伝えたい|毎日じゃなくてもいいんです
正直、毎日読み聞かせを続けるのはとても大変です。
仕事、家事、育児…自分の時間なんてない日もある。
でも、1日5分だけでも、1冊だけでも、
「子どもと一緒に絵本を読む時間」は、しっかり心に残ります。
週末だけでも、寝かしつけの時間に1ページでも、
それだけで「ママが自分のために絵本を読んでくれた」という記憶が残ります。
「完璧じゃなくていい」
それが子育てで一番大事なことかもしれません。
終わりに
読み聞かせの時間は、目に見える「効果」よりも、
あとからじわじわと心に残る「ぬくもり」があるものです。
「今日は読めなかったな…」なんて日もあります。
でも、ママががんばっていること、子どもはちゃんとわかっています。
焦らず、できるときに、できる分だけ。
それが、子どもにとっては何より嬉しいことなんです。
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