ふとした瞬間に思い出す、あたたかなまなざし。
うれしいときも、悲しいときも、黙ってそばにいてくれた存在。
そう、「ママ」の存在です。
大げさなことをしなくても、
ただ見守ってくれるだけで、子どもは安心する。
その経験があるからこそ、私は**“不安を与えない子育て”**を大切にしたいと思うようになりました。
見捨てられ不安
好き勝手なことをしながらも「振り返れば必ず自分を見守っている人がいる」という育て方をされた子どもと、逆に「振り返った時に見守っている人がいないことが多い」環境で育った子どもは、その後の発達に大きな違いが見られると言います。
「振り返った時に見守っている人がいないことが多い」環境で育った子どもは、「見捨てられ不安」「見捨てられ抑鬱」と言った感情が生まれるそうです。乳幼児期にこうした感情が強かった場合、青年期、青年期にうつ病、社会不安障害と呼ばれるようなものを発症する原因の一つとなっているのではないかと考えられています。
両親の共働き
子どもの頃、私の両親は共働きでした。
今は週休2日制の職場が多いですが、当時は土曜日も両親は仕事に行っていましたし、
夜も遅く保育園のお迎えも一番最後言うことも少なくありませんでした。
「お母さんがそばにいる」ことが、なんとなく「安心できる理由」だということは
幼い自分でも理解していたように思います。
とても寂しくなった私は仮病をつかってお迎えに来てもらったこともありました。
決して愛情がない両親ではありません。
兄弟5人の家族でしたから、共働きをしないと経済的に大変だったでしょうし、
本当に頑張って子育てしてくれていたことが今になってよくわかります。
ただ、そばにいて欲しい。何か買って欲しい訳じゃなくて、お出かけしたい訳じゃない。
そばいいて欲しい。それだけでいいの。と思ってたのを思い出します。
大人になってから、親の存在の大きさに気づくことが増えました
私が子育てで心がけていること
子育てをしている今、思うのは、
「子どもに不安を与えないようにしたい」ということ。
何かを“正す”よりも、
“見守る”ことに重きを置いてきました。
もちろん、全部うまくいくわけじゃない。
イライラする日もあるし、怒ってしまう日もある。
でも、そのあとに「ごめんね」と言える関係でいられたら、
それもまた“安心”につながるのではと思っています。
子どもが感じる「安心感」は、日常の中にある
・ただ、家にママがいること
・話しかけたとき、目を見て返してくれること
・「おかえり」「おやすみ」と声をかけてもらえること
そんな日常の中の小さなやりとりが、
子どもの心を「安心」で満たしてくれると信じています。
大げさなことじゃなくていい。
子どもがふとしたときに「ママがいてくれる」と思えるだけで、
強く優しく育っていくのかもしれません。
完璧じゃなくていい。「いるよ」の気持ちだけで。
育児って、本当に大変です。
「私、ちゃんとできてるのかな?」って思うことばかり。
でも、完璧じゃなくていい。
ちゃんと話を聞こうとする姿勢、
少しでも一緒に過ごそうとする気持ちが、
ちゃんと子どもには届いているはずです。
「ママはいつも味方だよ」
その気持ちが伝わるだけで、子どもは安心できる。
終わりに
育児に正解なんてないし、
100人いれば100通りの子育てがある。
だからこそ、他の誰かと比べる必要もないし、
この記事を読んでくださった方にも「こうするべき」とは言いません。
ただ、**「ママがそばにいてくれる安心感」**って、
それだけで子どもの心を育ててくれる——
そう信じて、今日も私はそっと子どもを見守っています。

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